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販売の金言 3月10日更新
日本の金言 / 

物が売れない時代に役立つかもしれない、販売に関することばを集めてみました。

客を見分ける金言
 ほめる人は買わぬ
(ことわざ)
これから買おうとしている人は真剣に商品を見比べているので気軽にはほめない。むしろアラ探しの気味がある。買う気がない人のほうがよほど「あら素敵」、「いいわね」と楽しげにほめてくれるが、そのまま通り過ぎていってしまう。

客に対する口調の金言
 商いは強(きつ)う言うて売れぬもの
(ことわざ)
売る人間がきつい口調では客が商品を買ってくれないものだ、と接客の心構えを説くことわざ。
狂言『河原太郎』では市で酒を売る妻に「それを飲ませろ」と迫る夫が、このことわざを使って妻の強い態度を責めている。当時も接客態度で売り上げに大きな差が出たことがうかがえる。ただし、『河原太郎』で酒が売れないのは、夫が妻への腹いせに「酒のできが悪い」と言いふらすためである。

客に腹が立ったときのための金言
 堪忍(かんにん)五両
(ことわざ)
腹の立つことを我慢していると、大きな利益となって返ってくるという意味で、「堪忍五両」という。上司に腹を立てている同僚をなだめるときにも使えることわざである。
価値を金額で表すことわざの中では、「早起きは三文の得」がとくに有名だが、「堪忍五両」も比較的よく知られていて、「意見三両堪忍五両」(他人の意見を聞くのは三両の価値があり、堪忍には五両の価値がある)というのもある。

販売のモラルの金言
 屏風(びょうぶ)と商人とはすぐに立たぬといふ事あり。併(しか)し屏風も下の ゆがみし所には立たぬものなり
(岩垣光定『商人生業鑑』)
「商人と屏風は直(すぐ)には立たぬ」「商人と屏風は曲がらねば世に立たず」は、江戸中期にいわれるようになったことば。商人は利益を得るためならうそをついて商品を売るなど、悪いことをするという意味に使われることもあるが、岩垣光定は「屏風もゆがんだ場所には立たない。商人もゆがんだ商売をしていたら失敗する」と商売のモラルを説いた。


顧客満足度の金言
 売っての幸い買っての幸せ
(ことわざ)
今でも使われることばだが、歴史は古く、井原西鶴の『日本永代蔵』『世間胸算用』に用例がある。昔も今も販売の仕事の理想は「幸せ」や「幸い」を客と交換することにあるといえよう。

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