立ち読みコーナー  
  【ハワイ語について 〜Hawaiian Language〜】  

「チャント(詩詠)の意味を理解せずにフラは踊れない」というのが、私達のクムの教えです。

とは言っても、日常会話を英語で過ごすハワイの人達にとって、ハワイ語はまったく別の言語です。ハワイ語はもともと口承文化ですから、私達のクラスでは、まず耳から新しいチャントを習います。要約を聞いた後、振りを教わり、踊っている間にクム(先生)が英語で訳します。振りを夢中で教わっている私には、もちろん英訳が頭に入るわけもありません。

オリ(踊りを伴わないチャント)を習う時も似ています。はじめに、発音を確認しながら小分けにして何度も詠唱します。私達が全員で詠唱している間にクムが英訳を言うのですが、私の場合、一生懸命ハワイ語を暗記しようとしているとき、悲しいかな、同時に英語を日本語に転換できるわけもないのです。

時には、英語の翻訳を書かれた紙が渡されることもあります。が、いずれにしても、私にとっては英語もハワイ語も外国語なので頭の切り替えが余計に必要ですし、ハワイに関する知識も文化背景も持っていないので、一緒に習う人達の何倍も時間がかかります。公演が近づくと、私は向かいのビルで働く人達の目を気にする余裕もなく、会社のランチタイムにベランダでチャントの練習をし、車に乗れば、周囲の車にいぶかしがられながらも大声でオリの練習をし・・・。ともあれ、どうにかこうにかして、チャントの意味を頭と心で理解するようにつとめています。
(以下略)

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