立ち読みコーナー  
  【本文より】  

◆ハワイ語を理解するということは、ハワイの魂に触れるということである
よくいわれることのひとつに「海外に行くのなら、その国の言葉を理解しておくと、さらに深くその国のことがわかる」というのがあります。旅好きなあなたなら、一度は聞いたことがあるでしょう。と同時に「やっぱりそうだよねぇ」と、何度となく現地で感じたこと、いや、悔しい思いをしたことがあるのではないでしょうか? ここハワイでも同じです。あなたが現地で観光客以上のもてなし、つまりフレンドリィな付き合いをお求めなら、やはり言葉を理解しておいたほうがいいに決まっています(その方が楽しいし)。しかし、だからといってここで「そうか、やっぱり英語か」という話をしようというわけではありません。
 確かにハワイの公用語は英語です。ですが、現地の人にしてみれば英語は“強いられた”言葉です。「ローカル式にハワイを楽しむ」のならこの際、ちょっとでもハワイ語のことを知っておく、というのはどうでしょう。そこで、“ハワイ・ランゲージ・オーガニゼーション”のエグゼクティブ・ディレクター、ニイハウ島出身のツッティさんにハワイ語について少しばかりレクチャーしてもらうことに。まずは、ハワイ語というのはそもそもいつぐらいにできたのでしょうか?
(本書P.6〜7より)


◆人間同様、植物も世界から受け入れたハワイ。山本来の姿を感じられる遺された場所
「ハワイは山だ」。そう断言する人もいる。
 マウイ島で馬に乗ったときのことだ。川を渡り滝を仰ぎ林を抜け、そしてパイナップル畑の小高い丘の頂上から見た夕暮れ時のダブルレインボーは感動ものだった。
途中、野生のグアバやバナナを木からもいだりなんかして、「グアバって甘くないんだ」などと、そんなことに感動したりしたことも、結構楽しかったりもした。
しかし、よく考えてみると山には何度も行っているけれど“山で遊んだ”思い出とはそれだけだ。「ハワイは山だ」。そう断言する人の気持ちが少しでも理解できるようになるにはいったいどうしたらいいのか?
ハワイ最大にして最古の植物園、フォスター植物園の責任者ヘイディさんに会いに行った。そもそも、ハワイ・オリジナルの植物とはどのくらいの数なんだろうか?
「ちょっと、厳密にはいえないんだけど、ハワイオリジナルという意味では約2000種あって、そのうちの50種の植物に花が咲きますよ」
えっ! そうなの!? そんなにあったの!
(本書P.42〜43より)


◆人に、自然に、そしてその恵みに・・・すべてのものに喜んでもらうために踊る。それがフラ
日本でも大人気のフラ。全国各地の立派な(なかにはそうでもないのもあるようだけど)スタジオに今日もハワイアン音楽が流れています。ハワイローカル中のローカル文化のひとつでもあるフラ。ハワイで3本の指に入るクムフラ(日本語でお師匠さん、というのがいいのでしょうか)アロハ・ダリレさんにフラダンスの楽しみ方を教えてもらいに行ってきました。カネオへのリバティハウス内にあるスタジオは、さぞかし立派なスタジオかと出かけたところ・・・
「今片付け中でごめんなさい。引っ越しの準備中なの」
えっ? もっと広いところに引っ越すのですか?
「いいえ、ここはダンススタジオとして使っちゃいけないって。そういわれたから出て行くのよ」
ぼくはハワイにおけるクムフラとは、もうそれは神にも近い存在で、島中のみんなから尊敬され、ある意味アンタッチャブルな人たちかと思っていたのに…しかもアロハさんといえば、ハワイ最大のフラコンテスト、メリーモナークで何度も優勝をしているハラウ(教室)の先生で、ハワイでは有名人のはずなのに、だ。いったいこれって!?
今のハワイに残された、数少ない伝統、それがフラ。そういってもいいのにまったく理解がなかったのか!?
「仕方ないのよ。でもあなたのように多くの日本人が、どんどんハワイの文化に興味を持ってくれていることはうれしいことよ。
悲しいわね。ハワイ語ももうほとんど話す人がいなくなってしまったし。もしかしたら、フラだけがいまだにきちんと残っているハワイのオリジナル文化なのかもしれないにね。ハワイが始まったときから存在するといわれているこの踊りなのに。人々はそういうことをわかっていないのかしら」
(本書P.90〜91より)


◆ハワイの食材にこだわった料理で体の中から感じるリアル・ハワイ
食事のあと、その味に「しまった、騙された!」と思わされたときほど悔しいことはありません。それが“夕べのロマンティックディナー”といった類のパックであらかじめセッティングされてしまったものであれば、「まぁ、こんなものか」と諦めもつくかもしれません。が、「今日はここで」とせっかく、意を決して突入したレストランでそういう思いをさせられてしまっては悔しさもひとしおです。
食事をして後悔をしないレストランを探すことは、そうそう簡単なことではありません。「この前行っておいしかったから」と再び行っても、前回のときと同じように味の保証がされている、というわけでもありません。なぜなら店の名前は変わらずとも、オーナーやシェフが変わっていることもよくあるからです。また、よくあるガイドブックの一文「地元の人にも大人気」というのも曲者です。地元の人に評判な味でも、それが日本人の口に合うかどうかは別問題だからです。
さて、ここハワイではどうでしょう? 和食、韓国、ベトナム、中華ほか、民族の数だけレストランの種類もあり、味もそれほど大ハズし、ということはそれほどないようです(それに見合った金額かどうかは別ですが)。どこかの観光地のように食事に困るということはありません。しかし、それらはあくまでもハワイで食べるエスニック料理ということで、ハワイで生まれた料理というわけではありません。ぼくたちはどれほどハワイの“食べもの”(料理ではなく)について知っているのだろう?
ハワイでもっともハワイらしい料理(もちろんおいしいもの)とは、いったいどういうものなのだろう?
そこで観光客、ローカルともに最も支持されているレストラン。そして「レストランに来れない人のために、もっと多くの人にハワイの味を楽しんでもらおう」と、アラモアナSC内リバティハウスに、新コンセプトの店を出店した“アラン・ウォン”オーナーシェフ、アランにハワイのレストランの移り変わりと、最近のハワイの料理事情について聞いてみることに。
(本書P.164〜165より)

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